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ヴィターリー・カネフスキー「ひとりで生きる」
ユーロスペースでヴィターリー・カネフスキーの「ひとりで生きる」を見た。

昨年末もカネフスキー特集があった。
この監督のことはまったく知らなかったけど、とにかく良いという話を聞いて、この時、三部作の1つめ「動くな、死ね、甦れ」を見た。
これが、本当によかった!

舞台はロシア。戦後の暗い時代の話だけど、人々が逞しくて生き生きしてる。言い争うシーンが多いんだけど、それが面白いの。
主役の少年ワレルカの度がすぎるいらずらや、少女ガリーヤのやりとり(どつきあい)が本当に面白い。

あと、新鮮だったのがシベリアに抑留されている日本人がロシア目線で描かれていること。
差別的で辛くなったけど。
軍人さんがぼそっと歌う日本の歌がとても沁みた。


そんな1作目を終了ちかくに見て、続きが見たいと思ったけど見られず、とても後悔していた。こんなに早く再上映してくれるとは!


「ひとりで生きる」
もーーーやられた。いきなり序盤で度肝を抜かれるシーンが。
ぐったりしている豚をワレルカがやさしくなでる。この豚がとてもかわいい。でもきっと殺されるんだろうなと思った。
やはり、すぐにナイフを持った男がやってきて、豚の喉元にナイフを当てる。
そこでシーンは変わるだろうと思った。

ところが、本当に豚にナイフを入れたのだ。
おとなしくしていた豚の悲痛な叫び、ナイフはどんどん入れられ血が流れる。

痛い痛い痛い。。
でも、肉を食べるってこういうことなんだよね。

暴力的なシーンや性描写もエグいシーンが多い。
普通の映画なら隠すところをがんがん見せてくる。
でもそれは不快ではなくて。やりきっていてかっこいい。

なんて書くと重い映画と思われるかもしれないけど、これまた人々のやりとりが面白くて笑っちゃうシーンもいっぱい。
そしてワレルカの体当たりの演技がすごい。この年の少年にここまでやらせるかという。色んなことをやらかし、どんどん進んでいくワレルカが爽快。


1作目はモノクロだし、戦後の雰囲気がリアルなので、かなり古い映画だろうと思ったら…
89年制作で、主役の二人は私と年が6つしか違わないと知ってびっくり。
ワレルカ役のパーヴェルが選ばれたきっかけがすごい。

「僕(カネフスキー)は何校もの学校を訪ね、何千人もの少年に会った。そして突然、小さなシャツをはだけて、たばこを口にくわえ、18人くらいの 女を引き連れた13歳の少年に出会った。これは、かつての僕だ、と叫んだ。」

リアルに不良でまったくの素人だったなんて。
こういう人を起用したカネフスキーもとんでもない人だね。
そして、こんな傑作をつくった後に忽然と姿を消したそうで。。

あーなんて気になる人!


「ひとりで生きる」は今日5日まで、6,7日は「ぼくら20世紀のこどもたち」
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=270
| pocco | 03:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
眠り姫
人が姿を見せないということで気になっていた映画、「眠り姫」を見た(七里圭監督作)
http://www.nemurihime.info/

<

これは、新しい映画体験!

主人公の女の子が一瞬映るだけ。表情もよく見えない。
あとの人物はまったく姿を見せない会話劇。
目に前の映像と、頭の中の想像で映画ができていたという感じ。

そして、映像がとてもとても美しい。
だんだん明るくなっていく夜明けの空、誰も踏み込んでいない校庭の雪、誰もいない電車、テーブルの上のグラスの光… どこを切り取っても絵になる。
特に夜明けの風景はとんでもないこだわりで撮られたそうだ。それがとても伝わってくる。

この映画は何だか怖いと思っていた。
精神がおかしくなる話だし、
人がいない風景というのは不気味なんじゃないかと。
でもそんなことはほとんど感じなくて、むしろ清々しかった。

「あの頃、僕は心底、人が煩わしかったんだと思います。
人のいない風景は、なんて美しいんだろう。」

こんな思いで撮られたらしい。
私も人に疲れているということか?

でも本当に、人が映っていなかった気がしない。
映像と想像が合わさったものが、記憶として残っているから。


これを上映しているアップリンクXは素敵なミニシアター。
色々はおしゃれな椅子が並べられていて、映画好きのお金持ちのシアタールームにお招きされたような気分だった。

アップリンクX(渋谷)
10/24(土)〜11/6(金)連日20:50
http://www.uplink.co.jp/x/log/003219.php

http://www.webdice.jp/dice/detail/2015/
| pocco | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
ウルトラミラクルラブストーリー
JUGEMテーマ:邦画

何なんだこの映画は!
ぽかーーーーんとしてしまった。
衝撃が大きすぎて。

松山ケンイチ演じる主人公の破天荒なキャラに驚きつつも、
正直、中盤までは少し退屈だと思っていた。

ところが後半、突如予想もしなかったが訪れ、本当に面食らった。

穏やかな村が突然誤爆されたような。大誤爆されたような衝撃。


自由で型破りな作風の前作「ジャーマン+雨」を見て、一気に横浜聡子監督のファンになった。
横浜さんの作風には予備知識があって見たわけだけど、この衝撃。

多くの人がそんなことは知らず、松ケン目当てで行って面食らってると思う。
レビューを見たけど、評価は真っ二つ。うん、そうでしょう。

自由で無邪気で豪快で、とても変な映画だから。
私は大好きです。


この映画はオール青森ロケで、オール青森弁。
まるで外国語。半分は聞き取れない。字幕なし。
なんともいじわるな姿勢。

でも、この映画はそれでいいんだと思う。
全体的によくわからないから!
細かいことは気にしなくていい。
子供の青森弁漫才はよくわからないけど、最高だった。
同じ国なのに、こんなに言葉がわからなくて。日本も広いなーと思う。

松ケンのはじけっぷりも素晴らしく、本当に幅の広さを感じた。

自主制作ではなくなって大物俳優も出演して、横浜さんの破天荒さが抑えられてしまうんじゃないかと思ったけど、心配に及ばず。
むしろパワーアップしていた。


2月、これまた青森を舞台とした「へばの」の上映の時にウルトラミラクルの存在を知った。
6月に公開されたのにずっと行ってなくて、今日やっと。
今月からレイトショーで、28日に終了らしい。
http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=188

へばのでは厳しい冬を、今回は夏を見た。
今まで青森のことはよく知らなかったけど、青森の映画を2つ見て、津軽弁にもすごく魅力を感じて、青森に行きたくなってきた。
そういえば、東北って1度も行ったことないなあ。
| pocco | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
ホッテントットエプロン -スケッチ
ホッテントットエプロン -スケッチ という不思議なタイトルの映画を見た。
@渋谷 アップリンクファクトリー

http://www.hottentotapron.com/

台詞がいっさいない映画。
幻想的で不可思議なシーンの連続。とても想像力が掻き立てられた。
私の好きな世界!

あの不思議な世界は少女の夢だろうか?
現実ではない奇妙で美しい世界と現実を行き来する。

ねずみ色のフードを深くかぶったクラリネット吹き。
この男が異世界へ導いているようだ。
クラリネットの音って、現実感がないというか、不思議な音だと思っていた。
クラリネットの怪しげな旋律。絶妙だった。

少女にはあざがあるらしい。
ヌードシーンがたくさんあるけど、あざは見えないのだが。。
少女の分身のような人形。
この人形のお腹にもあざがある。

外に出ると牛がいる。白と黒のまだらの牛。
これはあざの象徴だろうか?
全身あざのような模様の牛。
対照的に、少女は真っ白な服に身を包んでいる。

セットがとても素敵。
インスタレーションをたくさん見た感じ。
部屋一面を覆っているダンボールを剥がすと、真っ青な部屋が現れる。
ダンボールをぐしゃぐしゃにして戯れる。
ダンボールがふわふわしているようで、すごく気持ちよさそうに見えた。
2階は赤い毛糸がいっぱいぶら下がっている。
血管みたいでちょっと怖い。

青い部屋にあざが増えていく。
その部屋で少女は柘榴をかじり、種をびゅっと吐き出す。
その姿が野蛮でとてもエロッティック。
そして、あざから草が生えてくる。
あざから植物!これは意外ですごく面白かった!

最初、ゆったりとした展開だったが、徐々に加速し後半はとてもスリリング。

ねずみ男が夢に登場。
ここは、この男が作り出した世界だったのか?

人形のお腹のあざが消えた。
希望を感じたが…。

顔が花に覆われている。
それを退けてみると…顔一面にあざが。
このシーンはぎょっとした。

男の顔にはあざがあるらしい。
あんた見えないところでしょ、俺なんか顔にあざがあるんだよ
という男の主張に感じた。

最後は赤い毛糸を切り刻み、大量のダンボールを燃やす。
内なる世界からの脱出したようだ。

そしてダンボールでできた家(夢の中では立派な家だが)から出ると、そこは川辺。
川の中からわずかに出たコンクリート(?)に横たわる少女。
その姿は人形に変わる。

希望と不安が入り混じるラストシーン。


音は生演奏だった。
曲というものではなく音響。
ひょいひょいとした様々な音が、幻想的な映像と相まってより不可思議な作り出していた。
クラリネットは息を吸う音が聞こえて面白かった。

夢に迷い込んだような美しく不思議な映画だった。
あの風景を実際に見てみたい。あの世界に入ってみたい。
| pocco | 23:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
ざ・鬼太鼓座
「ざ・鬼太鼓座」をみてきた。「おんでこざ」と読む。
 
吉祥寺バウスシアターの「爆音映画祭」で。
本当にここで見てよかった。
会場を震わせるほどのドドドドという太鼓の低音。腹に響いて気持ちよかった!

鬼太鼓座は和太鼓を中心とし、三味線や琴や踊りもやる芸能集団。
音楽というよりスポーツ。
エッサエッサと雪の日も上半身裸で走っている、すごい人たち。
この映画が作られた1981年当時は佐渡を拠点に活動していた。

ドドーンと激しくしぶきをあげる荒々しい日本海と、走る姿から始まったこの映画。
音楽と厳しく向かい合う姿を追ったドキュメンタリー かと思いきや…

ドキュメンタリーというよりアートフィルムというか…何だか変な映画。
けっこうシュール。前衛的というか。。鈴木清順に似ているところもけっこうあった。

トレーニングや練習風景はあるけど、音楽に対するインタビューはまったくない。
それなのに、女性たちが結婚観を長々と話している場面があり、このチョイスが不思議。

音も普通の人には受け入れがたいだろうなーという感じ。私はけっこう面白いと思ったけど。
鬼太鼓座の音に加わる一柳慧の電子音。
ちょっと入っているくらいかと思いきや、ガンガン主張してた。
こりゃあタイトルを鬼太鼓座featuring一柳慧にしたほうがいいんじゃないかって思うくらい。
ここまで電子音を入れた意図は何だったんだろう?

電子音なしの演奏もあった。色々な楽器の演奏シーンがあり(後半はほとんど演奏シーン)
なかでも三味線がすごくかっこよかった。三味線を大音量で聴く機会なんてめったにないから。

鬼太鼓座、聴いてみたい!今は富士山麓で活動中。
http://www.ondekoza.com/
| pocco | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
bookmark:ロシア革命アニメーション 1924-1979/ロシア・アヴァンギャルドからプロパガンダへ
 既存のアートアニメーションに飽きたあなた!ここにすごいアニメがありますよ!
ソビエト政府がプロパガンダの一環として、アニメーション表現にまで着手していた事実をご存知ですか?しかもソヴィエト・ドキュメンタリーの始祖とも呼ば れるジガ・ヴェルトフのアニメーションや、ロシア・アヴァンギャルドの巨匠マヤコフスキーの詩で構成された作品が見られるのです。カテゴライズ不能な、極 めて特異な世界をぜひ目撃してください。
http://www.uplink.co.jp/x/log/003038.php

公式サイト
http://www.takeshobo.co.jp/sp/russia/
| pocco | 14:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
bookmark:ホッテントットエプロン - スケッチ
ホッテントットエプロン - スケッチ 七里圭監督
生演奏つきで上映!

隠れた場所に醜いアザを持つ少女・里香は、ある日、ねずみ色のフードで顔まで覆った笛吹き男を見かける。笛の音色に引き寄せられるように、彼女の現実は夢想の壁から剥がれ落ち、やがて不思議な世界へ迷い込む……。  生きていくことの恐ろしさと喜びに、戸惑い、うつむき、それでも歩き出す、一人の少女の心の旅を、繊細に象徴的に描く、言葉のない詩、映像の寓話。

09.7/26(日) 1. 17:00〜 2. 19:30〜(各回とも、開場は開演の30分前)
予約2,000円、当日2,300円(1ドリンク付き)
渋谷アップリンクファクトリー

http://www.hottentotapron.com/

| pocco | 13:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
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poccoアート・デザイン観賞日記。現代アート、パフォーマンスが好きです。本業はウェブでザーナー。

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